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アトピー性皮膚炎のあれこれ

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 書籍その6

続きです。


3章の要点をまとめます。
内容がかぶってますが、復習のつもりで見ていきます。


・植物油に関して

  • リノール酸が含まれる植物油を摂取するとアレルギー体質になる
  • 同じ植物油の例外としてαリノレン酸を含むシソ油やエゴマ油はアレルギー反応を鎮める
  • リノール酸はアラキドン酸に変化し、炎症を起こすが、αリノレン酸はEPAやDHAに変化し、炎症を鎮める
  • シソ油やエゴマ油は酸化しやすく、熱に弱い
  • オリーブ油はオレイン酸を多く含み、アレルギー反応には中立であり、酸化しにくい。
  • 植物油は数多くの食品に含まれているので注意が必要
・特に注意すべき食品
  • 揚げ物料理(天ぷら、フライドポテト、フライ、唐揚げ、コロッケ、油揚げ、生揚げなど)
  • マーガリン
  • ドレッシング、マヨネーズ、植物性クリーム
  • インスタントカレー、グラタンの素、シチューの素、
  • シーチキン(オイル漬け)
  • インスタントラーメン
  • スナック菓子(ポテトチップスなど)、ドーナッツ、クッキー
  • ナッツ類(ピーナッツ、カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、ココナッツ、 くるみなど)

・その他

  • 肉類の脂肪酸にはアラギドン酸が多く含まれるので、魚に切り替えて、EPAやDHAをより多く取るようにする
  • 西洋食(植物油と肉類の多い食事)をやめ和食(野菜、海藻類、魚類の多い食事)に切り替える
  • アトピーの人には共通点があり、やせ形、疲れやすい、体力が無く、食が細い

とにかくリノール酸を含む植物油は良くないということ。
そしてαリノレン酸を含む油は積極的に取った方が良いということ。


自分は肉より魚の方が好きで青魚を良く食べるのですが、確かに青魚を食べて猛烈なかゆみに襲われたことはないです。
しかもサプリでフラックスシードオイルも摂取していますが、炎症が起きたり、かゆみに襲われたことがないので、間違いなく事実だと思います。
それに比べて、肉類を食べた時といったら体がピリピリして、かゆみが増すことは多々ありましたね。おまけに便通が悪くなるので、今もあまり食べてないです。そういえば肉類に関してもここに書いてありました。



インスタントカレーに関してはここにも注意と書いてありますね。



じゃインスタントじゃなきゃいいのかって話ですが、個人的には否定的です。
カレールーの素って固形で売られていると思うのですが、あれにも油がかなり入っています。カレールーの素には、パーム油が使われているらしいのですがどうも食べるとおなかの調子が悪くなります(もしかしたら小麦粉のせいかもしれません)。調べてみると常温で固体であるのは飽和脂肪酸であるパルミチン酸を多く含むと書かれているので、常温で固形の油は避けた方が良いと思います。あとインスタントに限らず、ラーメンも油+小麦なので、この組み合わせは何かしらアレルギーに影響ありそうです。



アトピーの人の共通点に関しては、全く関係ないと思います。少なくとも自分は該当しないです。みなさんはどうでしょうか?いろいろな病院でアトピー性皮膚炎患者を見てきましたが、共通点と言ったら、姿勢が悪く、若い人が多いくらいですかね。男女比も関係なさそうですし、体型も共通点なさそうです。


こんな制約されたら食べるものないじゃんと思う方いらっしゃると思います。
確かにこれを完全にやると食べるものなくなります。じゃどうするのか。答えは簡単。完璧にやらないことです。60%~70%できれば良いです。食べないではなく、食べる量を減らす。これに限ります。病院でやるから、これができるのであって、実生活で完璧にやろうとするとほぼ失敗するので、やらないでください。
60%~70%を長期に渡って続けることをお勧めします。

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 書籍その5

続きです。


個人的に目新しいことは書いていませんでしたが、
2章の要点をまとめてみました。


・植物油に関して


結論:植物油をたくさん摂取するとアレルギー体質になる
※植物油とは大豆油、コーン油、ごま油、菜種油、サフラワー油、米ぬか油など

  • 油を取りすぎると、換気扇に油がつくように体中にも油が溜まる
  • 蓄積場所は細胞膜(それだけではない)
  • 植物油に多く含まれるリノール酸から変化してできたアラキドン酸が細胞膜に蓄積する
  • マスト細胞に蓄積するので、アレルゲンに対して過敏に反応するようになる

だそうです。
この内容はよく見かけますね。
以前お世話になったサプリメント・クリニックにも書かれていました。
下記のリンクは参考になるので目を通しておいた方がいいです。
ただ全て理解できたらすごいです(笑)



・動物性タンパク質に関して


結論:動物性タンパク質をたくさん摂取すると消化不良を起こし、その時の体調によるが
   便として出なかったものが体内に吸収され、やがて皮膚から排泄される

  • 動物性タンパク質は、いくつものアミノ酸分子が鎖でつながったものある
  • 消化とはこの鎖を少しずつ切って短くすることである
  • つながっている鎖を短く切って、本来は最終的にアミノ酸という状態にしてはじめて体に吸収される。
  • アミノ酸にするには約500分の1から300分の1以下に分解しなければならないため、強い消化力が必要
  • 動物性タンパク質を取りすぎているのため、消化しきれず、なおかつ排泄しきれなかったポリペプチドが体に溜まる
  • ポリペプチドは腸から体内には吸収されないと考えられてきたが、普段健康な人でも、体調を悪くして腸管内の環境が悪化すると腸管の粘膜が膨張して、ポリペプチドが吸収される
  • 授乳中母親の腸管からポリペプチドが吸収されると母乳に分泌される
  • 妊娠中は胎盤を経由して胎児にポリペプチドが移行する
  • ポリペプチドは、栄養素として利用することはできない
  • 利用はできないポリペプチドは、体内に蓄積し、溜まりすぎると、皮膚へと排泄される

個人的にはこちらの情報のほうが有益だと思います。


要は消化されれば、栄養素。失敗すれば、ただのゴミってことです。
でゴミはう○こで出してしまえばいいのですが、さまざまな要因で排泄に失敗すると体内に吸収されてしまいます。おまけに消化に失敗すればアミノ酸が摂取できないので、肌が弱くなっているのかもしれません。この点に関してはアミノ酸のサプリメント摂取すると皮膚の手触りが良くなるので、かなり影響していると思います。ただ検査機関で組織検査したわけではないので、はっきりとは分かりません。


消化に関しては無数の酵素が影響しているので、お酒に強い人・弱い人がいるように消化能力に個人差があると思います。消化能力が弱いから皮膚が弱いのか、遺伝的に皮膚が弱いのかはどちらがどれくらい影響しているのか分かりません。また皮膚も粘膜も構造的に大差がないと皮膚科の医者が言っていたので、皮膚の強さに個人差があることを考えるとアトピー性皮膚炎患者は腸の粘膜までも先天的に弱い可能性があります。



植物油と動物性タンパク質の摂取を控えるのは分かりましたが、
どうやって消化と排泄能力をあげるのかが書かれていないのが残念でした。
この2つの話は調べれば、普通に手に入る情報です。
自分はどうやってうまく処理できる体にするのかが分からなかったために、
膨大な手間と労力を費やすハメになりました。
残念ながら骨と神経と筋肉の状態が消化と排泄に多大な影響を及ぼすって調べても載ってないんですよね。

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 余談その28

こんな記事を見つけました。



でしょうね。増えて当然だと思います。自分も学生の時にアトピー性皮膚炎になったので、受験生がどういったライフサイクルをしているのかよく見てきました。


まず食事は基本的に適当。中学はともかく、高校で給食をやっているところはかなり稀なのでにコンビニ飯か弁当持参で加工食品が多い。そして忙しいので食事が不規則。
そして長時間に渡って椅子に座り、モニターを見ているか参考書など読んでいるので、基本姿勢が前のめり。授業の間に休憩を取るが、友人と話すか、スマホをピコピコしているくらいで、あまり体を動かすことがない。
予備校などに通っている場合が多く、夜遅い時間に帰宅。やっと帰宅したかと思えば、あまりに遅いので、飯食って、風呂入って、寝るだけ。寝る間際も復習か予習をしているかPCやスマホでSNSをしている。当然姿勢が前のめり。おまけに体を動かしていないので、肉体的疲労がなく、寝付きが悪い。寝れないので、またPCかスマホでSNS。


こんな感じでしょうか?


これまで書いてきたことを見れていれば、何故激増しているのか良く理解できると思います。別に不思議なことでも、偶然でもないでしょう。まして過去最多とあるので遺伝的疾患があるから発症したとも言えないでしょう。


逆に幼稚園児は過去最少みたいです。
そもそも子供減ってるし、小児アトピーって、食事とスキンケアをやるんですよね。減って当然かと思います。


また矛盾しているのが
「幼少時に清潔な環境で育ち、免疫を獲得できずにアレルギー疾患となる子供が増えている可能性がある」
じゃ幼稚園児は免疫獲得しているから減ったのか?おかしくね?


そして文章後半で自白しています。
「はっきりした要因は不明」
毎度おなじみ。耳にたこができるくらい聞いた言葉です。
免疫を獲得できなかったからアレルギー疾患になるんじゃないんかい(笑)


まったく進歩ないですね。


以前どこかでアトピーは今後増えていくと書いた記憶があるのですが、やはり成人アトピーは増えているようですね。おそらく今後小児アトピー(未発達によるもの)から成人アトピー(機能不全によるもの)に移行する期間が短くなり、成人アトピーの低年齢化が起きると思います。よく子供連れでハンバーガーやフライドポテトを食べている方見ますが、正直いかがなものかと思います。まぁ余計なお世話と言われれば、それまでですけどね・・・