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アトピー性皮膚炎のあれこれ

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 理論その3

非常に興味深い記事がありましたので一部抜粋して掲載します。


http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/182358.html


冒頭からなるほどと思ったのが、


大腸粘膜に慢性的な炎症が起こっている


という事実。これじゃ異物がガンガン入ってくるわけですね。断食と下剤で症状が劇的に改善したのも納得です。そしておなかの調子が悪くなるとアトピー性皮膚炎が悪化するのも納得です。


次に


S字結腸が強く屈曲している人が多く
S状結腸が「骨盤にはまりこむような曲がり方」


という点。S字結腸が屈曲すれば、うんこがスムーズに出にくくなるので、これも納得。
アトピーの方に便通はどうですか?と尋ねたことありますが、誰ひとりとしていつも快便って人いなかったです。ちなみに自分も下痢と便秘を繰り返してました。自分はS字結腸が強く屈曲しているということはなかったですが、骨格とアトピーに関して指摘している方もいるので、疑った方がいいようですね。


さらに


大半の人で炎症性の所見があることがわかった。15人中12人で好酸球が大腸粘膜に強く浸潤しており、炎症細胞の核の破壊も13人でみられた。メラノーシスがある人では、過酸化脂質の産物であるリボフスチン(老化色素)の沈着も認められた。


完全に黒ですね。ちなみに好酸球の働きについて一部抜粋してみていきたいと思います。


http://www.up-immunity.net/knowledge/immune_cell/eosinophils.html


殺菌能力
異物を取り込み、消化・殺菌・分解して死滅させる能力


気管支喘息を例に挙げると、炎症を起こしている部分に好酸球が集中し、集まった好酸球から多くの物質を分泌して攻撃を行いますが、その分泌物の働きによって周りの組織を傷つけてアレルギーを引き起こしやすい状況を作ってしまう


要するにこういうことです。

  • 皮膚や粘膜が弱い
  • 異物が入りやすい
  • 異物を殺すために、分泌物で攻撃
  • 組織の破壊
  • さらに異物が入りやすくなる


まさにデスマーチ。ちなみにこの分泌物はおそらく活性酸素で、細胞膜の構成要素は油なので、過酸化脂質が産生されるのは納得。有名なお医者さんが活性酸素を除去しろ、油は取るなと言っているのも筋の通った話です。


最後に


「アトピー性皮膚炎の患者さんでは、入院して中心静脈栄養を行うと症状が改善するケースが多く、消化管の機能が病態に何らかの影響を与えていることは確か」だと述べ、「普通は吸収されない大きさの分子が、消化管を通して体内に入っている可能性もあり、小腸の吸収異常についても検討を進めたい」と話した。


だそうです。この文章を読むと、あまりに符号点が多いので、おそらくこれは真実だと思います。たまたま皮膚や粘膜が弱い体質なために、異物が入りやすくアレルギーデスマーチを起こすんですね。ちなみに中心静脈栄養は炭水化物、タンパク質、アミノ酸、脂質、ミネラル、ビタミンのすべての栄養素を、中心静脈から点滴により注入する方法なので、これを摂取していれば、食べる必要がないため、消化と排泄が不必要(異物が入ってこない)です。改善するケースが多いのは当たり前なんです。

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 理論その2

内傷性アトピー性皮膚炎で大切なのは消化と排泄です


その2で異物が腸の粘膜から侵入していると書きましたが、気になって試してみた事があります。それはタンパク質とアミノ酸を摂取してアトピー性皮膚炎が出るかどうかってこどです。最初どのように試そうか考えてみたのですが、普通に食事から摂取して取ると他の異物が侵入して検証にならないので、プロテイン(ホエイパウダー)サプリメント(必須アミノ酸)から摂取することにしました。


結果は歴然と出ました。全くアトピーが出ていない状態でプロテイン(ホエイパウダー)を摂取したところ3回目の摂取を終えて、次の日には首に湿疹ができました。その時は他に食べたものといえば、白米と魚の缶詰と野菜スープ(普段食べていて全く問題のないもの)でしたので、原因は明確です。その後やめて5日後に湿疹は消えました。


次にサプリメント(必須アミノ酸)です。結論から言うと、全く問題ないです。何も出ませんでした。


プロテインはタンパク質です。アミノ酸はタンパク質が分解されたものです。答えは簡単。十分に分解されていない状態で体内に侵入すれば、アレルゲン十分に分解されて侵入してくれば、栄養素。それだけの話です。ではなぜ、侵入してきてしまうのか。これも答えは簡単です。粘膜が弱いからです。


なのできちんと消化して食物を栄養素と排泄物に分ける必要があるんです。そうしないと中途半端に消化されたものが体内に侵入してしまうんです。入ってしまったら、皮膚から出すしかないですよね。

アトピー性皮膚炎を治してみて分かったこと 理論その1

アトピー性皮膚炎は2種類あります。


外傷性アトピー性皮膚炎内傷性アトピー性皮膚炎(適切な用語ではない)です。


まず外傷性アトピー性皮膚炎ですが、直接皮膚に異物が触れて、炎症が起きるタイプ。
汗、油、界面活性剤、お湯(頻繁に使用した場合)などが原因です。
正直原因がはっきりしていて分かりやすく、適切な処置をすれば、簡単によくなります。
(先天性的要因が強い場合を除く)
仮に炎症が起きていれば、ステロイドを早めに塗って、炎症が無関係な場所に広がる前に抑えてしまった方が対処として正しいでしょう。炎症が静まれば、保湿剤等で地道にケアしていく方法がよいです。イメージとしては火事に近いですね。早めに鎮火させましょう。


次に内傷性アトピー性皮膚炎ですが、腸の粘膜から異物が侵入して、炎症が起きるタイプ。ちなみに自分はこっち(大腸内視鏡で炎症が起きていることを確認)です。
正直原因がはっきりしていなくて分かりにくく、適切な処置が人によって異なり、簡単によくなりません。
仮に炎症が起きていても、ステロイドを塗ることはできず、炎症が無関係な場所にどんどん広がり腸内粘膜が損傷していきます。そして損傷した腸の粘膜から、消化し切れていない食事や本来は侵入できないような老廃物が無尽蔵に体内に侵入し、アレルギー反応をおこします。体はどうにかして、この体内に入った異物を体外に排除したいため、最終手段として皮膚を排泄器官として利用し、排出するのです。なぜそう言えるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、答えは簡単です。断食と下剤を飲むとパンパンに腫れ、真っ赤になった皮膚がわずか2週間くらいで元通りになりました。でも食事をまた元に戻せば、残念ながら全く同じ状態に戻ります。火事を起こして焼けただれれてるので。


以上のような経験からアトピーには、外傷性アトピー性皮膚炎内傷性アトピー性皮膚炎
の2つがあります。結果的には人によってはそうでない人もいますが、フィラグリン(角層のバリア機能の形成や水分保持といった機能の蛋白)遺伝子変異が根本的な原因です
要は皮膚や粘膜弱いんです。